もう10数年前の話になるが、私は今まで経験したことのない感情とであった。
知人に頼まれ私は、ある撮影のため
マレーシアへとむかった。
当時、日本は
昆虫ブームで雑誌に掲載するための画
像撮影のためであった。
私はそれまで何度か撮影のために足を運んだが、それはいずれも
山間部でも車の通れる処であった。
マレーシアの
ジャングルは、世界最古である。 午前便でむかった私は次の日の夕方現地入りした。
標高2000Mを超えるとやはり寒い。 誤解されやすいが、大型甲虫は標高の低いところにはいない。
わたしは半そでシャツの上にジャンパーをはおった。そして靴下を2枚かさねてはいた。 これは熱に敏感
な、スネーク対策である。 スネークといっても
マレーシアの
ジャングルには10Mクラスの大蛇がいる。
いきなり頭をくわえ、人間の胴を体で締め上げる。 当時、捕獲された大蛇から飲み込んだ人間の体を撮影した写真が話題になっていた。
まあ、 そんなのにでくわしたらあきらめるしかないな? などとかんがえながら私は現地のアスリ(
ジャングルに住む原住民)とともに
ジャングルにむかった。
原付バイクで2時間程走り、いよいよ
ジャングルへとはいった。
ジャングルとは、わたしの想
像をはるかにこえていた。 平坦な土地がないのである。 よくテレビでなたでつるなどをかきわけて
ジャングルに入る光景が放映されているが、あれはあくまで撮影用である。
本当の
ジャングルというものは周りの草や木以上に 足場がないのである。 いたるところに直径1〜2メートルクラスの大木が転がっている。その大木の上をあるくのである。 あめのためすべるし
落ちると地面までは数メートルあるのである。 そんなところをアスリたちはピョンピョンを跳ねながら進んでいく。 明かりは懐中電灯ひとつである。
ライトトラップは新月の夜しかおこなわない。
月が出ていると、虫は月にむかって飛ぶため
ライトトラップは出来ない。
そのためあたりはまっくら。 真っ暗とは周辺の景色がない。
ブラックホールとでもいうのであろうか? ぽっかり穴があいているような感じである。
そんななかで彼らについてゆくのは必死であった。 遅れをとればどうなるか?
マレーシアの
ジャングルには、野生の
トラが生息する。 大きいものは体肩が大人の肩ぐらいになるという。 日本のくまと同じで人間の声がすれば ちかよってこないようだが こわいのはいきなり人間と出くわすと、恐怖の為、人間をおそうというのである。 仮に遭遇してもアスリが何とかするというが。彼らは大型の鉈しかもちあわせていない、いちよう私も携帯はしているが、大型の
トラにそんなものが役に立つのかは
子lどもでも簡単に、想
像がつく。いまさら引き返せないし、出会わないのを いのるばかりである。
そして、かれらはこんなことを話し始めた。 もし、
像が出たら、そのときは覚悟してくれ!と
わたしはとにかく後悔していた。
そうこうしているうちに、
ライトトラップの場所についた。 そこは
ライトトラップをするために、アスリが平坦にした場所であった。
この
ジャングルのなか、発電機をかたにかついでくるアスリたちは驚きである。
まったくの音のない世界に、ジェネレータの爆音が響き明かりとともに周りの景色が映し出される。
わたしの知っている当たり前の世界が戻ってきたようなきがした。
私は、蛾が大嫌いであった。 嫌いというよりもこわかった。 体に止まられると、悲鳴を上げる程であった。 しかし、明かりが灯った数分後には、私の回りに数万引きの蛾が飛来していた。 大きいものは大人の顔程あるのである。しかしわたしは明かりからははなれられなかった。 暗闇に近づくのをわたしは本能的に恐れた。そのためわたしは数百匹のがにおおわれていた。かたのところでの羽根音、頭の上で這っている感覚が伝わってくる。胸を見ると両手程の大きさの蛾が羽をバタつかせながら上ってくる。その眼が明かりにてらされて赤く光っていたのが印象的であった。 アスリは競って捕獲していた。 結構な値段で標本として売れるからだ。 蛾が大嫌いであったが、不思議なものでその感情はすでに麻痺していた。
ボトンという音とともに コーカサスが地面に落ちる。そのたびに私は、震えあがった。
野生がとにかくこわかった。 いつ現れるかも知れない野生の
トラ、
像、大蛇、
豹全身の神経がピリピリと悲鳴を上げていた。 このときはじめて恐怖という感覚をしった。
数時間後、私は無事にホテルにたどり着いた。 2度と味わいたくないものであった。
数ヶ月後、日本のカメラマンが
ジャングルに入り小象と遭遇、撮影に成功! しかし、そのシャッター音に母
像がきずき 襲い掛かった。 鼻でおしたおせれたがもがいた手が
像の眼か何かに当りたすかったらしい、 タパの病院に運ばれ幸いにも内臓破裂だけでたすかったらしい。
でも、本当にこわいんですよ!
こんな経験したい方、連絡くれれば段取りますよ〜!